*--カルトナージュって--*

カルトナージュ・・・?  
聞いたことがないって方に・・・

カルトナージュってなあに?
カルトナージュ(cartenage)とは、フランス語で、厚紙(カルトン)工作、厚紙製品、厚紙製造、厚紙装丁という意味だそうです。

具体的にどんなものなのか・・・・
カルトナージュの作品例12〜3mmくらいの厚紙を好きな形に切り、組み立て、布や紙を貼り、小物などを作るフランスの伝統工芸です。小箱・フォトフレーム・紙ばさみ・宝石箱などのインテリア小物からのゴミ箱などの少し大きいものも創作することができます。作家さんによってはバッグなども作ってしまう方もいらっしゃいます。さらに、三角形や五角形・六角形といった多角形を生かした楽しい形のものまで作ることができます。

もともと”カルトナージュ”という言葉は、ミイラの棺の装飾という意味で、今でも「カルトナージュ棺」という言葉が使われています。はっきり分からなかったのですが、どうやら、ミイラを包む亜麻布やパピルスを固めたものを指すらしいです。

手工芸としてのカルトナージュは、19世紀半ば、南仏のヴァルレア地方の床屋が考案した蚕(かいこ)の卵を輸送するための紙箱がルーツだと言われています。
その他にも、もとは製本技術から発展したもので、紙箱としては香水びんを入れて輸送するため、南仏の香水商が考え出したものだという説もあるようです。
やはり、2世紀ほど前の話ですから、様々な説があるのも仕方ないのだと思いますが、前記の説の方が一般的なようです。
いずれにせよ、この頃(19世紀)ヨーロッパは産業革命のおかげで、材料を豊富に手に入れられたため、19世紀末にはヨーロッパ全土にこの技術が広まったそうです。
当時、上流階級の女性にとってカルトナージュを作ることがとても流行り、こぞって作られていたそうで、彼女たちの中でカルトナージュは、インテリアやプレゼントとしても愛用されていました。
カルトナージュの作品例2
一般的にフランスの伝統工芸と言われていますが、イタリアでも人気の工芸で、イタリア語で Cartonaggio(カルトナッジョ)ともいわれ、カルトナージュの紙問屋があるほど盛んでメジャーな工芸です。
また、北欧のクロスステッチなどと組み合わせた作品など、とてもほのぼのとした作品も多いのが魅力の1つでもあります。

日本でもここ数年でカルトナージュが少しメジャーになり、本場フランスやイタリアから材料もたくさん輸入されるようになりました。
Date: 2007/09/29(土)


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